ヴィッセル神戸が、吉田孝行新監督(45)の初陣を飾った。

6月29日にロティーナ監督の契約を解除。リーグ最下位。崖っぷちの神戸は、元日本代表FW武藤嘉紀(29)が、移籍後初の2発で勝利へと導いた。

試合後、MFイニエスタ主将はピッチ上で仲間を抱きしめ、大喜びした。

3戦ぶりの今季3勝目。まだ最下位脱出はならずとも、アウェーで挙げた貴重な1勝だった。

イニエスタは取材エリアで勝利の余韻に浸りながら、報道陣の取材に応じた。

「ポジティブな結果と内容になった。チームとしていいハードワークをし、ボールを保持しながらいいクオリティーでプレーできていた。最近、できていないことだった。この勝ち点3の積み重ねで1つ、1つ、順位を上げていく」

クラブは今季3度目の監督交代を断行。少なからず選手にも影響はあった。

「監督が代わればアイデアも変わる。みんながイメージを共有することが大事だ。勝利を積み重ね、違いを生み出さないといけないと思っている」

貴重な1勝だが、依然として最下位に沈む。

これから勢いに乗れるか、再び勝利から見放されてしまうのか。

今後の取り組みが重要だからこそ、イニエスタは最後に自ら強調するようにこう言った。

「まだ何も成し遂げてはいない。状況が難しいことは変わらない。全ての試合で勝ち点3を得られるよう、これから突き進んでいきたい」

J1残留へ。

まずは第1歩となった。