女性審判員で初のプロフェッショナル契約となった山下良美主審(36)が1日、プロ審判として初仕事に臨んだ。

日本サッカーミュージアムで行われた、子供向けの夏休み自由研究イベントに登壇。「レフェリーの仕事って?」をテーマに語った。

審判の持ち物について紹介する場面では、胸ポケットとズボンのポケット両方にレッドカードを入れていることを明かした。「レッドカードはあまり使わないので、どこだろう?ってならないように」と、仕事へのこだわりをかいま見せた。

山下主審はJリーグ初の女性主審で、今年4月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグでも、大会史上初の女性主審を務めた。11月開幕のW杯カタール大会でも日本人で唯一、同大会初の女性主審として選ばれている。

審判を始めたきっかけは「大学の先輩に誘われた」から。最初は乗り気ではなかったが、やってみたことで人生が変わったと実感。子どもたちに「やってみることの大切さ」を伝えたかった。

山下主審には「女性初」という枕ことばがついて回る。「まずは女性ということで、目を向けてもらってもいいと思います」。ただ、目指すのは女性審判が当たり前のように男子の試合で笛を吹く光景。まず注目してもらうことが、その第1歩だと考えている。

先駆者としての責任感にも迷いはない。「(プレッシャーは)背負いたいと思っています。私はそういう立場だと自覚しているので、その責任を果たせるように日々努力しないといけないなと思う」。大舞台でもいつも通り仕事を成し遂げられるように、日々トレーニングに励む。