セレッソ大阪は16日、ロシア生まれでベトナム代表のGKダン・バン・ラム(29)が、母国のビンディンFCに完全移籍すると発表した。

21年にベトナム人初のJ1リーガーとしてC大阪に入団し、この1年半でリーグ戦の出場機会はなかったものの、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)や天皇杯の公式戦には出場した。188センチの長身や左利きのキックが武器だった。

昨年9月には、左肩関節脱臼で長期離脱のアクシデントがありながら、我慢強い姿勢でリハビリを乗り越えた。チーム内では「ラムちゃん」と呼ばれ、一流アスリートとしての姿勢はもちろん、人格者として慕われていた。

本人はクラブを通じて「C大阪というクラブ、コーチングスタッフ、選手全員に感謝の気持ちしかありません。特に、けがから復帰に全力で支えてくれたメディカルスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。C大阪をこれからも全力で応援します。絶対に今年、タイトルを取ってください。ラムちゃんより」と、愛情を込めたメッセージを残した。

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