ジュビロ磐田は2点差を追いつくも、勝ちきれなかった。

0-2で迎えた後半12分、左サイドでボールを受けたMF金子翔太(27)が右足でネットを揺らした。ゴール右隅のコースを突く技ありの1発で1点差とすると、同25分にオウンゴールで同点。しかし、勝ち越しゴールは奪えなかった。チームは6戦勝ちなし(1分け5敗)で順位も最下位のまま。勝利だけが求められている状況で手痛いドローに終わった。

▽渋谷洋樹(ひろき)監督(55) サポーターが勝利を期待して、いい雰囲気をつくってくれたのに、勝利できず申し訳ない。自分たちが置かれている状況を考えれば、勝ち点1では足りない。2点差から粘り強く戦って追いつけたことは、次につながる。次は清水とのダービー。勝ち点3を取れるように準備していきたい。

▽6試合ぶりに得点したMF金子翔太 悔しいドローになってしまった。この引き分けに、選手は誰も満足していない。特に前半はアグレッシブさに欠けていた。0-2から追いついたパワーを前半から使わなければいけないと思う。残り5試合で、僕らは3勝か4勝しなければいけない。次の相手は清水で、個人的な感情はある。ただ、そこは心の片隅に置いて、必ず勝つという強い気持ち、熱い思いを持って戦いたい。

▽約6カ月ぶりの復帰となったMF山田大記(33) 完全に感覚が戻っていない中でのプレーだったけれど、何とかチームに貢献したいと思ってプレーした。絶対に勝利が必要な状況だったので、正直悔しい。もっとチャンスの数を増やしていくことが必要だと思う。攻撃面の課題はたくさんある。こういう状況だからこそ、今やるべきことを整理することが大事。しっかりと課題を修正して、次の試合に臨みたい。