前回準優勝のセレッソ大阪が4-0で浦和レッズに完勝し、5大会ぶり2度目の優勝に王手をかけた。

第1戦をホームで1-1と引き分けたが、敵地でFW加藤らの4得点が生まれ、2戦合計5-1とした。先勝していた初優勝を狙う広島は、ホームで0-0で福岡と引き分けて突破。決勝は10月22日に東京・国立競技場で行われる。

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セレッソ大阪が4発の攻撃力と同時に、抜群の守備力を発揮した。第1戦を含めて公式戦2戦連続、体調不良で欠場していたGKキム・ジンヒョンが復帰。「外からチームを見られる時間があり、その感覚でうまくできた」と、的確な判断で完封に貢献した。後半3分、相手の足が左腕に直撃しながら痛みにも耐えた。超攻撃的なビルドアップも健在で、小菊監督は「大きなプラス材料」とうなずいた。

尹晶煥監督時代の17年以来の優勝へ、決勝は今季3戦全敗の天敵広島に決まった。昨年8月に就任し、2大会連続で決勝に進んだ指揮官は「舞台は整った。リーグ、天皇杯と3度負けた相手に、決勝でもう1度戦える。リベンジできる機会をもらえた」と喜ぶ。この日、先制点のオウンゴールを誘発したMF毎熊も「絶対勝って優勝したい」。新たな国立で、季節外れの“セレッソ(桜)”を咲かせる準備が整った。