セレッソ大阪小菊昭雄監督(47)が7日、8日のJ1リーグ第32節柏レイソル戦(三協F柏)で、主将MF清武弘嗣(32)の先発復帰を明言した。

先発は9月17日ジュビロ磐田戦以来だが、当時は故障明けでコンディションも手探りの状態。今回はかなり回復したとみられ、本来の清武が帰ってくることになりそうだ。

小菊監督は、この日のオンライン取材で「今は非常によくなり、先発から使える状況にある。先発からまずは明日、できるところまで、そして(プレー)時間を延ばしていく。ラストスパートを彼が100%に戻ることによって、我々の目標達成にも近づく」と、力強く説明した。

6月26日の清水エスパルス戦で左足首付近を激しくひねった清武は、左足リスフラン靱帯(じんたい)損傷で全治6週間の診断を受けた。足の甲の関節をつなぎとめる靱帯が損傷したもので、予想以上の重傷だった。8月27日のサンフレッチェ広島戦で復帰したものの、その後も違和感が完全に取れなかったという。

復帰後の公式戦9試合で、プレー時間を制限しての途中出場が6試合、先発1試合、ベンチ外は2試合。慎重に対処を重ね、ようやく最終盤に間に合った。

現在4位のリーグ戦は残り4試合となり、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得るためには、3位以内に入っておきたい。22日にはルヴァン杯決勝(サンフレッチェ広島戦)の大一番も控えている。

小菊監督は「明日、彼が入った中で新たなセレッソをお見せできると思う。私自身も大きな期待をしている」とし、3試合ぶりの勝利を呼ぶキーマンに指名した。11月に33歳の誕生日を迎える背番号10は、ここまで20試合2得点で主にトップ下を務めている。