柏レイソルのネルシーニョ監督(72)が27日、アビスパ福岡戦(29日、ベスト電器スタジアム)を前にオンライン取材に応じ、水頭症を患い32歳で亡くなった工藤壮人さんをしのんだ。
ネルシーニョ監督が柏の指揮官に就任した09年、工藤さんもプロ1年目だった。初めて工藤さんに会ったのはグアムでのキャンプだった。「まだ未熟な若者だった。気を引いたのは彼の謙虚さだった」。
10代だが、常に何かを学ぼうと熱心に人の意見や言葉に耳を傾けた。その後、柏のエースとして得点を量産するが、謙虚な姿勢は変わらなかった。
「彼の人としての大きさを感じさせられた。前体制でのレイソルの獲得したタイトルは彼の存在は非常に大切なものであったと思う」と振り返った。
今週、動画サイトで工藤さんのゴールの総集編の映像があり画面に見入ったという。
「見ているうちに感極まって感動してしまった。レイソルのためにと、彼は全力を尽くしてやってくれていた」と教え子と歩んだ日々に思いをはせた。
まだ32歳。あまりにも早い別れとなったが、ネルシーニョ監督は「人間は永遠の命はない。いつかは必ずお迎えが来る。工藤の人生はこういう人生だったと自分は言い聞かせている。この悲報については理解しようとしている」。
続けて「彼がクラブに残した多大な功績をみんなが忘れることはない。ただただ、冥福を祈っている」と追悼の言葉を述べた。



