川崎フロンターレは前半29分に退場者を出し、その後の長い時間数的不利での戦いを強いられたが意地を見せ、FC東京との打ち合いを制した。しかし、首位の横浜F・マリノスがヴィッセル神戸に勝利したため、3連覇はならなかった。

鬼木達監督は「優勝には届かなかったが、難しい状況で勝つことができた。それに応えようとしてくれた選手には感謝しかない。1人少なくなっても自分たちらしさを出してくれた。勝利への執念は見せてくれた。いいものを見させてもらった」と選手をねぎらった。

V逸は、故障者、コロナ禍の影響に加え、下位に取りこぼしたことも響いた。指揮官は「リーグ戦は年間通してのもの。いろんなところで取りこぼしをした事実はある。この試合が終わるまではそこを考えずにゲームに集中したが、1つ1つの勝敗、得失点。今日のゲームだけでなくリーグの結果は年間通してのもの」と振り返った。

最終戦は、数的不利になったが、選手交代を使いながら乗り切った。1点リードした終盤は5バックで守りを固めた。「テーマは、自分たちが崩れない。そこは踏みとどまってくれた」と話した。

来季へ向け「2位というものの価値は非常に難しいものと思っている。今までは、2位も3位、4位で同じと思ったが、今日の試合を見せられると自分自身も感動した。今日のようなゲームをベースに、勝負への執着心、それを常にやれるようにチームを持っていけたら」と見据えた。