浜松開誠館が、初優勝した2018年以来4年ぶりの決勝に駒を進めた。2連覇を狙った静岡学園を2-1で撃破。MF菅原太一(2年)が2試合連続ゴールを記録するなど、後半の2発で逆転勝ちした。藤枝東との決勝は、12日午後1時から袋井・エコパスタジアムで行われる。
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浜松開誠館が、前回王者・静岡学園の夢を打ち砕いた。1点リードの後半ロスタイム。相手の猛攻に最後まで耐え、試合終了の笛が鳴った。4年ぶりの決勝進出-。イレブンは歓喜に沸く応援席に笑顔で応え、高々と両手を突き上げた。青嶋文明監督(54)は「部員106人、全員でつかんだ勝利」と目を細めた。
技巧派軍団に真っ向勝負を挑み、超えた。序盤から連動した守備で応戦。相手の“自由”を奪い、互角に展開した。0-1の後半7分。FW坂上輝(3年)がCKから頭で同点弾を決めると、流れが来る。同20分にはゴール前で横パスを受けたMF菅原が、冷静に決勝点を流し込んだ。
殊勲のヒーローは「みんなが踏ん張ったおかげ」と指揮官同様、一丸での勝利を強調した。チームでは、メンバー外の選手が相手を徹底的に分析。朝練の時間を削って編集した映像は、プレーの特徴や癖など細部にまで及んだ。MF前田康尋主将(3年)は「想像の何倍も支えてくれている。試合に出てる自分たちには、やらないといけない責任がある」。登録25人目以降の「選手」の存在が、大きな後押しとなった。
大きなヤマ場を越えたが、満足感はない。前田は「今日の勝利は通過点。まだまだ、改善すべき部分もある。全国に行けるように、1週間しっかり準備をしていきたい」と藤枝東との大一番を見据え、気を引き締めた。4年ぶりの頂点まであと1勝。浮かれず、万全の状態を整える。【前田和哉】
■高橋隆大先制も 静岡学園連覇逃す
静岡学園は2連覇には届かなかった。0-0の前半36分、来季J1G大阪内定のMF高橋隆大(3年)が左クロスに右足を合わせて先制。しかし、追加点が遠かった。J1名古屋内定のDF行徳瑛主将(3年)が前線に上がった終盤の猛攻も実らず、逆転負け。高橋隆は「先制点で波に乗れると思ったけど…。現状を受け入れるのが難しい。チームに申し訳ない」と肩を落とした。



