清水エスパルスのOBが、クラブ史上2度目のJ2を戦う古巣にエールを送った。14日、静岡市内で「エスパルスを早くJ1に戻そう!!」と題したイベントが行われ、三渡洲アデミール氏(54=92~96年所属)西部洋平氏(42=04~10年、16~20年所属)鄭大世氏(38=15~20年所属)がゲスト出演。拍手で迎えられながら登壇し、思いを語った。

1年でのJ1復帰を果たした16年を知る西部氏は「サッカーの素晴らしさは人とのつながり。そこなくしてJ1復帰は厳しい。まずは、チームメートと本当に腹を割って話せる環境、関係を築いてほしい」と助言。同年、J2得点王に輝いた鄭氏も「結果は水物。その過程で何を話し合ったかが大事。目の前のちょっとしたトゲ(問題)を、ちゃんと除去していかなければいけない」などと訴えた。

この日は、約2000人のサポーターが集結。「J1昇格に必要なこと」などを議題に討議も行われた。今後は主催者の「エスパルスを愛する会」が、今回出た意見をクラブに届けるという。同会代表理事の石田氏は「本質的な意見も出ていると思う。(クラブが)真剣に考え、具体的に取り組んでもらえるまで何度も届けたい」と話した。【前田和哉】