高校屈指のセンターバック(CB)が、4年後のプロ入りを誓う。青森山田DF多久島良紀(3年)は、関東1部王者・明大に今春進学。現在は日本高校選抜の一員として、全国の大学トップ選手が集うデンソーカップチャレンジサッカー茨城大会(2月28日~3月4日)に特別参加し、一足早く上のカテゴリーを体感している。分厚い選手層を誇る名門で1年時から頭角を現し、主力の座を狙う。

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多久島は大学サッカー界を代表するCBに成長し、恩師と再会を果たす。青森山田の前指揮官で今季からJ2町田を率いる黒田剛監督(52)は、開幕2試合目でJ初勝利を挙げた。「黒田監督が結果を残しているので、自分も負けじと、いい選手になり、4年後に卒業するときに恩返しがしたい。プロ選手となって、同じ舞台で会えればいいかなと思います」。Jクラブに入団する未来を描く。

黒田監督からは失点を減らすための策をいくつも授けられた。ゴールを隠す、1歩足を出すなど「試合の勝敗を分ける守備の技術的な部分をすごく学びました」と多久島。高校時代はサイドバックも経験したが、大学では「CBで勝負したい」と、あくまでも本職で定位置をつかむ覚悟だ。

早くも大学トップレベルに触れた。日本高校選抜として各大学選抜チームが集うデンソーカップに2試合出場(2日時点)。「年齢は絶対に関係ない」と大会に臨んだが、自信のある対人プレーで高校生との差を痛感したという。「フィジカルは自分の強みだったんですが、上には上がいて、もっともっと戦える体をつくらないとプロでは通用しない」。課題を見つける有意義な機会になった。

同大会ではU-21日本代表経験があり、4月からチームメートになる関東選抜A・MF佐藤恵允(けいん、明大3年)とも対峙(たいじ)した。「推進力があり、なかなか止められなかった。日頃の練習から成長して、あれぐらいのトップ選手を止める守備力をつけたい」と刺激を受けた。

1日に青森山田の卒業式に出席した。「ひと言で言うと厳しかったですし、すごく濃い3年間でした」。後輩たちには「3冠は難しい挑戦だが、自分たちのような悔しい結果にならないように目標を達成してほしいです」とエール。明大の多久島として新たな1歩を踏み出す。【山田愛斗】

◆多久島良紀(たくしま・よしき)2004年(平16)6月30日生まれ、埼玉県出身。大宮U-15-青森山田-明大。20年にU-16日本代表候補に選出。好きな選手はリバプールのオランダ代表DFファンダイク。家族は両親、兄、弟。181センチ、75キロ。血液型O。