新天地で自分の役割を全うする。今日4日、アウェー・ジュビロ磐田戦に臨むJ2モンテディオ山形MFイサカ・ゼイン(25)は、開幕2戦で1ゴール1アシストの活躍。持ち味のスピードを生かし、早くもチームの攻撃にフィットしている。イサカは「入団する前から(山形が)どういうサッカーをするか分かっていましたし、どういうものを求められるのか想像しながらオフシーズンを過ごしてきました」と語り、求められているものは「縦への推進力。前へ運んでいく力」と分析している。

2月18日の開幕、甲府戦では前半9分、DF川井歩(23)が前線に送ったロングボールに反応。右サイド裏へと抜け出し、FWデラトーレ(30)へグラウンダーのクロス。先制点を演出した。同25日千葉戦では、0-1で迎えた前半45分、MF南秀仁(29)のサイドチェンジからドリブルで約30メートルを独走。悠々とペナルティーエリアに進入し、右足を振り抜く同点ゴールを決め、たった2戦で、山形のサポーターにその突破力を印象づけた。

昨季は期限付き移籍していた横浜FCでウイングバックとして26試合に先発出場。しかし、今季は1列前のサイドハーフとして起用されており、イサカも「毎試合ゴール、アシストをしないといけない。それがチームの結果にもつながる」と、自身の役割を理解している。「ポジションが前になったことで、数字の部分を自分に強く言い聞かせていきたい。毎試合ゴールに関わることを意識しています」と、より攻撃的なポジションに気合十分だ。新たなスピードスターが、J2突破に一役買う。【濱本神威】