天皇杯決勝が23年度も元日決勝の実施が難しくなったことが8日、分かった。日本協会の技術委員会から同協会幹部に「元日決勝を見合わせてほしい」との要望があった。早ければ、9日の理事会で承認される。

天皇杯決勝は正月の風物詩といわれたが、これで3年連続で元日決勝がなくなる。これまでの2年間は「オフの休養時間を確保してほしい」との選手会の要望を受け入れたものだが、今回は日本代表からの要請があったため。決勝戦は12月9日に国立競技場で開催される可能性が高い。

アジア杯カタール大会が来年1月12日に開幕する予定だ。3大会ぶりの優勝を目指す森保ジャパンは、年末年始に欧州組と国内組を合わせた最強メンバーをそろえ、合宿に入る予定だ。

昨年のW杯カタール大会でドイツ、スペインを破り、初のベスト8を懸けたクロアチアとはPK戦までもつれる大善戦をした。その地で、アジア王者に返り咲くため、天皇杯決勝を前倒しにして、万全な状態で頂点を目指す。