鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が3日、浦和レッズ戦(4日、埼玉ス)に向けて取材に応じ、鹿島時代にともに戦った浦和のエースFW興梠慎三(36)への思いを語り、同時に「非常に怖い存在」と警戒した。

興梠は、鹿島からプロ生活をスタートさせ、現役時代の岩政監督とともにプレーしていた。興梠は5月31日のサンフレッチェ広島の試合後、次の鹿島戦に向け「(岩政監督と)仲間で一緒に戦って、選手で対戦して、次は監督と選手の立場で。岩政さんが喜んでいる姿は見たくないです」とジョークを交えながら敬意を表していた。

岩政監督は「なんか、今でこそ浦和の男という顔をしてますが(笑い)、もともとは鹿島の男。ともに3連覇を成し遂げて、修羅場をくぐり抜けた同士。今でも会えば同士として特別な感情がある。それは彼も同じだと思います。僕たちからしても、いつまでも変わらない同士」とキッパリ。

今季の興梠はベテランとしてチームを引っ張り攻撃の軸として存在感を発揮しており、岩政監督は「天然で持っている体の動かし方が素晴らしい選手。非常に怖い存在だと思います」と警戒した。鹿島の指揮官として、同士でもある浦和のエースをどう封じ込むか。目の離せない戦いになりそうだ。【岩田千代巳】