女子日本代表なでしこジャパンの21年東京オリンピック(五輪)メンバー、三菱重工浦和のGK池田咲紀子(30)が約1年ぶりに復帰した

昨年6月の代表合宿中に右膝を負傷。前十字靱帯(じんたい)損傷と診断されて手術を受け、昨シーズン最終節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦を最後にピッチから離れていた。

1年後、先発でリーグ戦に戻ってくると、前半は被シュート1本。34分に、相手MF鈴木千尋の縦パスからMF吉田莉胡にペナルティーエリア内でシュートを浴びたが、冷静に詰めて真っ正面でセーブした。

指示も的確で後半も危なげなし。無失点のまま後半36分にお役御免となった。交代したのはGK鈴木佐和子。昨年、同じ前十字靱帯損傷の大けが(鈴木は左膝)を負っていた後輩とハイタッチして入れ替わると、大きな拍手が送られた。浦和の育成から早稲田大に進み、大和シルフィードから22年1月に浦和へトップチーム選手として帰ってきた25歳が、後を受けたゴールマウスを守り抜いた。

さらには、前なでしこジャパンDF高橋はな(23)も後半途中にピッチへ。昨年11月の代表スペイン遠征中に負傷し、右膝の前十字靭帯損傷で彼女も長期離脱していた。全治8カ月で今季は第3節を最後に戦列を離れていたが、最終節で復帰。堅実な守備を見せた。

3人が万感の復帰を果たして2試合連続9試合目の完封に貢献。優勝した今季を17勝1分け2敗の勝ち点52で締めくくった。