日大藤沢が延長、PK戦の激闘の末に桐蔭学園を下し、2大会連続10回目のインターハイ切符(北海道旭川市、7月29日~8月4日)をつかんだ。
後半開始早々、カウンターから桐蔭学園FW田村陸人(2年)に突破を許し、右足でゴールを奪われた。劣勢に立たされたが慌てなかった。後半6分、右CKからDF宮崎達也(3年)がゴール前へ入れたボール。ゴール前でこぼれ球となったところを、右サイドで拾ったU-16日本代表MF布施克真(2年)が右足でシュート。ポストをたたき、相手DFに当たりながらインゴールに転がった。
その後も日大藤沢は持ち味とするグラウンダーのパスワークで主導権を握りながら相手ゴールに迫ったが、桐蔭学園のけれん味のない好守に阻まれ勝ち越し点を奪えず。真夏日となった炎天下、互いに譲らぬ「手に汗握る」好勝負となった。1-1で突入した延長戦。前半に布施のスルーパスから途中出場したFW岩内類(2年)が左足でシュートを放ったが、これはわずかにゴール右へと外れた。
延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。ここで存在感を発揮したのが、188センチのGK野島佑司(3年)だった。1人目からシュートコースを読み続け、4-3と1本リードして迎えた後攻5人目。桐蔭学園DF山本蒼悟の左隅を狙った正確なシュートを、長い手を目いっぱい伸ばし、はじき出した。まさにビッグセーブで勝利をつかんだ。
野島は「PKはすごい練習していた。ギリギリまで我慢して動かず、GKコーチから教えられた相手の『ここを見る』という場所を見ていたので、どっちに来るか分かった。集中できていた」と笑みを浮かべた。
小学生時代はフィールドプレーヤーで、中学からGKに転向した。もともとPKは苦手だったというが、高校入学後、1学年上のGKで昨年の主将だった岡本亜鶴の下で技術に磨きをかけた。準々決勝の東海大相模戦(0-0、PK戦9-8)に続く2試合連続のPK戦勝利でチームを救い、その名の通り守護神となった。
全国大会を決めて「自信になりました。僕の持ち味はキック。キック1つで局面を変えられる」。磨けばもっと光りそうな「原石」。インターハイでもその存在感は注目されそうだ。
なお18日には決勝が行われ、桐光学園と対戦。神奈川からは2校が全国出場する中、第1代表、第2代表を決める。



