セレッソ大阪は18日、ルヴァン杯1次リーグ最終節でG大阪と本拠地ヨドコウで戦う。E組最下位のC大阪はベスト8進出は厳しい状況だが、公式戦61度目の大阪ダービーはシンプルに勝利を目指す。
ボランチの先発はプロ5年目、下部組織育ちのMF喜田陽(ひなた、22)が濃厚だ。憧れだったMF香川真司(34)と、公式戦で2試合連続ダブルボランチのコンビを組む。
喜田の評価を一気に上げたのが、2-1で制した直近10日のリーグ神戸戦(ヨドコウ)だった。
今季リーグ戦は4度目の出場で先発は初めて。香川とは試合途中からコンビを組んだことはあったが、リーグ戦で先発で組むのは初めてだった。
前半6分に右足で強烈なミドルシュートを放ち、その1分後には香川から戻されたボールをDF毎熊に臆せず縦パスを通した。後半20分で交代したものの、攻守ともにプロになって最も輝いた試合だった。
「僕が何かをしたというわけではなく、みんながすごく頑張り、いいプレーをしたので勝てたと思う。僕自身の満足度はない。もっとやらないといけない、という思いの方が強い」
喜田が小学校低学年の時、所属していたC大阪のスクールに、当時プロになったばかりの香川が訪問し、サインや写真撮影に応じてくれたという。それ以来、香川は憧れであり、目標の人物になった。
ここまでJ1通算12試合の喜田は、開幕当初はベンチスタート、途中出場が精いっぱいだった。だが日頃の練習の姿勢を小菊監督に評価され、首位神戸との大一番に抜てきされ、結果を出した。約12年半ぶりにC大阪に復帰した香川とともに攻守に奮闘できたのも、運命的だった。
「(香川は)やはり攻撃面でのプレーだったり、ゴール前でのかかわりや、技術がすごい。近くで見ていて学ぶこと、近くだからこそ学べることがある。試合前、試合中も『相手がこうくるから、こういうプレーしよう』という助言をもらえます」
今から6年前、尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督時代の17年6月、ルヴァン杯札幌戦で当時ユース(U-18)所属の高校2年、16歳ながらトップデビューした。U-17W杯インド大会には日本代表で出場し、ベスト16に進んだ。19年の1年間の福岡(当時J2)への期限付き移籍や、けがなど苦しい時間を乗り越え、今はC大阪の戦力になっている。
「チーム内の競争があるが、これからは1試合でも多く出て、1試合でも多く勝てるようにしたい」という背番号5は、同時にプロ初ゴールを狙っている。12学年上で憧れだった香川のことを「真司君」と呼べるようになった今、自身の成長スピードを上げるためにも、大阪ダービーのピッチで躍動する。
◆喜田陽(きだ・ひなた)2000年(平12)7月4日、大阪・泉大津市生まれ。C大阪の下部組織で育ち、高校2年だった17年は2種登録され、J3やルヴァン杯に出場。同年のU-17W杯インド大会の日本代表入り。22年は故障に泣かされ、J1は1試合の出場に終わった。J1通算12試合、J2通算10試合、J3通算69試合出場。171センチ、59キロ。



