FC東京がアビスパ福岡に1-0で競り勝ち、公式戦では16年9月のルヴァン杯以来7年ぶりに福岡から白星を挙げた。

3日のリーグ戦でも対戦したばかりで、サイドを崩されて1-2で敗戦。そこから中2日で、システムを4バックから3バックに変更して臨んだ。3日のリーグ戦でセンターバックを務めたDF木村誠二がU-22日本代表の活動で不在。3バックは左から36歳の長友佑都、エンリケ・トレヴィザン、森重真人が務めた。

徹底した福岡対策が奏功し、相手の強みであるサイド攻撃を封印。攻めては前半16分、FWアダイウトンが相手のバックパスミスを見逃さずネットを揺らし、その1点を守り切った。

3日のリーグ戦に続き、フル出場を果たした長友は「余裕ですね、全然」とケロリ。センターバックを務めるのは大学生以来だという。「プロの公式戦ではないんじゃないですか」と話すほどだ。監督から3バックの左を提示されたときも「今のコンディションならやれる自信は持っていた」と振り返る。

中2日で準備期間も短かったが、無失点で抑え「試合前に話し合ったし、プレスやポジショニングの指示も監督から受けた。チーム全体としてシステム変わっても対応できていた。混乱なくやれた」と手応えを口にする。

「フィジカルコンディションもいいので、自分にとってはいいポジションかな。引き出し増やしたいから取り組んでいる」

後半には相手FWと空中戦で激突し、負傷が心配されたが、しっかりと起き上がりフル出場。おでこのたんこぶが痛々しかったが鉄人ぶりは健在。36歳にしてなお、進化を遂げている。