J1アルビレックス新潟のFW太田修介(27)が今季5得点目へ意欲を示した。23日のホーム横浜FC戦に向け、22日は聖籠町での最終調整に参加。今節は8月5日のアウェー名古屋グランパス戦で負った右膝負傷からの復帰戦となる。リーグトップクラスのスピードと決定力を兼ね備えるウインガーが相手が嫌がるスペースへの進入を繰り返し、チームを4試合ぶり勝利に導く。

4試合ぶり勝利が懸かる横浜FC戦に向けて、太田のコンディションは整った。「危険なエリア、背後へ進入する数を増やし、相手に圧をかけていきたい」とゴールに直結するプレーをイメージする。

プロ6年目で挑む初のJ1舞台。リーグ戦序盤は出場5戦で4得点と攻撃をけん引も、5月のルヴァン杯アビスパ福岡戦で右膝を負傷。復帰後の7月の天皇杯3回戦J3カターレ富山戦で2得点を決めて勝利の立役者になった。だが、8月5日の第22節名古屋戦で再び右膝を痛め、戦列を離れていた。「僕の中では新たにシーズンが始まる気持ち。残り7試合に懸けて戦いたい」。

今節は21、22年にJ2のFC町田ゼルビアで同僚だった鄭大世氏(39=元J2新潟)が来場し、試合前のトークショーのほか、ウオーミングアップする選手たちをピッチ脇から激励する予定。「すごいうるさそう(笑い)」も、「クロスを上げる位置など多くを教わった。久しぶりに会いたい」と先輩との再会も楽しみに待つ。

県内のサッカーチームに所属する小学生をホームゲームに招待する「SHU SEAT11(イレブン)」を8月12日の湘南ベルマーレ戦から開設も、負傷離脱していたため、プレー姿をまだ見せることができていない。試合後にはユニホーム姿で交流する場を設けるだけに「ピッチで躍動したあとの方が伝えることに説得力がつくし、思い出になると思う」。4で止まっているゴール数の“針”を再び動かし、スタジアムに歓喜の声を響かせる。【小林忠】