Jリーグ理事会が26日、都内で行われ、JFLに所属するクリアソン新宿のJ3クラブライセンス申請が承認された。東京23区に本拠地を置くクラブとして初めてJリーグクラブライセンスが交付された。
午後5時ごろにクラブに電話が入り、承認が伝えられると、本拠地の東京・新宿にある伊勢丹新宿本店の屋上に集まったクラブスタッフ、スポンサー関係者らは歓喜に包まれた。
電話を受けた丸山和大代表は、周囲から注目を集める中、「ありがとうございます。誠心誠意頑張って参ります」と笑顔で伝えて電話を切った。
その後「本当にすごい歴史的な1日」と声を詰まらせ、各方面に感謝の意を述べつつ「はれてJ3ライセンス交付していただきました。23区内のチームとしては初めての交付、承認ということで大変うれしく思います」と率直な思いを明かした。
現在JFL4位のクリアソン新宿が、2位以内に入れば、近く東京23区に本拠地を置くクラブとして初のJクラブが誕生する可能性がある。
クリアソン新宿は、現在2位のソニー仙台、3位ラインメール青森と勝ち点差1の4位で、1位のホンダFCとは勝ち点差11となっている。昨季までは、Jリーグ入会の条件が、JFLで4位以内に入り、かつJFLに属する百年構想クラブの上位2位以内に入ることだったが、今年から、上位2位以内がJリーグクラブライセンス交付判定を受けていない場合、3位以下のクラブが繰り上がることが無くなった。
J3に昇格するためには最終順位で2位以内に入ることに加え、JFLのホームゲームで1試合平均入場者数が2000人に到達することを目指して努力していると認められること、そして短期的に資金難に陥る可能性が極めて低いとJリーグが評価できる状態にあることが必要になる。