J1で6戦負けなし(3勝3分け)のアルビレックス新潟は、今季リーグ戦残り3試合に向けて聖籠町で調整を続ける。J1残留が決定している中、9位川崎フロンターレまで勝ち点3差に迫る10位の新潟はひと桁順位、そして個々の成長に向けて練習から激しくボールを奪い合う。鋭いドリブル突破で敵陣深く切り裂き、右サイドからチャンスをつくるMF松田詠太郎(22)は先発出場へ、アピールを続ける。

松田がスピードを生かして相手布陣の脇を攻め崩す。「強気に仕掛ける。そこがなくなったら自分がいる意味がない」。右タッチライン際で利き足と逆の左足でボールを運びながら、初速で対峙(たいじ)する相手をかわし、決定機をつくる。シーズン中盤までは「ここぞ」という場面で出番が来る“ジョーカー”起用が多かったが、直近5試合は3戦で先発起用されている。「あとは数字」とゴール、アシストで存在価値を高めようと意気込んでいる。

長所のドリブルを伸ばすために、居残り練習ではDF新井、分析担当の池沢テクニカルコーチを相手に突破力を磨く。前節京都サンガFC戦(10月28日、1-0)の前半30分過ぎには縦突破からDF渡辺の決勝点につながるFKを獲得。また、前半4分には同じく取り組む左足キックを右から逆サイドで待つMF高木に配給。フィニッシュにはつながらなかったが「何も考えなくてもいいぐらい、自然と左足も使えるようになっている」と自主トレの効果を実感する。

リーグ戦は残り3試合。新潟2季目の松田は横浜からの期限付き移籍中のため、24日のアウェー横浜F・マリノス戦は契約上、出場できない。「(試合に)出たいですね」と残念がるが、「新潟はひと桁順位に向けて全員の意識が高い。練習で勝利に貢献したい」。自身はシーズン残り2戦で「来季につなげるためにも大切に。先発出場に向けてアピールし、チャンスを生かしたい」。11日のホームFC東京戦に向けて準備を進める。【小林忠】