ガンバ大阪が泥沼の7連敗で今季の閉幕を迎えた。最後に白星をつかんだのは8月19日湘南ベルマーレ戦。

その後は10戦未勝利(2分け8敗)というトンネルに入り、最後まで連敗脱出の糸口は見つからなかった。

今季1本立ちした副主将のMF山本悠樹(26)は「(J2に)落ちなかっただけ、よかったという感じです、本当に」と、厳しい目を自分たちに向けた。

前半戦は1勝4分け9敗で一時最下位に沈み、その後は7勝1分けで勝ち点を荒稼ぎした。ほぼJ1残留が見え、緊張感が緩んだのか、8月12日の第23節横浜戦以降は1勝2分け9敗。最終的に通算9勝7分け18敗で勝ち点34の16位。

本来なら入れ替え戦に回る順位だったが、今季は18位のみが自動降格するルールに助けられた。最終節まで残留が決まらなかった、昨季の勝ち点37(15位)に及ばなかった。

山本は「いい時の流れを続けられないのは、上位にいないチームの悪癖。勝っているから、緩みがでるのはあってはならない。勝っていたことを、そのままやるだけではどんどん落ちていくだけ。そこは改善が必要」と危機感を訴えた。

前節で優勝した神戸吉田監督は、この日の試合後にチーム内に「ゆるさ」があったことを認めた。勝利の美酒に酔い、中7日でこのG大阪戦に動機付けを求めるのはプロでも酷。それでも要所要所に締め、G大阪に貫禄勝ちした。

その神戸を最後まで慌てさせることは、今のG大阪にできなかった。本来はホームでの最終戦で球際でも、圧倒するほどでないといけなかった。

MF倉田秋(35)は「それ(7連敗)が自分らの実力と思う。まだまだチームの改善や、1人1人のレベルアップが必要」。

今季限りで退団するDF藤春広輝(35)らへの温かい拍手が起きたものの、3万2397人が入った本拠地のG大阪サポーターの不安は募る。17位柏とは勝ち点わずか1差、降格する18位横浜FCとは5差。厳しい現実だ。

3年連続で残留争いをしいられ、就任1年目だったスペイン人のダニエル・ポヤトス監督(45)が2年目の来季も指揮を執るが、どこまで立て直しができるのか。関西で最初にリーグ制覇を果たし、ここまで計2度も優勝しているG大阪は、7連敗という重い十字架を背負い、24年シーズンへと向かう。