元日本代表で関東1部リーグ南葛SCのMF今野泰幸(40)が、風間八宏監督(62)の指導の下、新境地開拓へ意欲を見せている。

23日、東京・葛飾区の全体練習に参加。25日に41歳になるが、始動日から風間監督の下で「止める」「蹴る」「(相手を)外す」などの技術練習、狭いエリアでのミニゲームなど連日、フルメニューをしっかりとこなしている。

「プロになってから、細かい技術を教えてもらったことがほぼ、なかったので。すごく勉強になる。しかも反復練習を何度も何度もやるから、技術力は少しずつ上がるかなと思いますね」。「止める」の細部は模索中で「まだ、一生懸命ターンをしているところ」と苦笑するが、判断のスピードを含め技術向上に積極的に取り組む。

対人、空中戦、球際の強さは折り紙付きで、日本代表で国際Aマッチで93試合4得点。ワールドカップ(W杯)にも2大会出場した。南葛SCで細部にわたる技術を身に付けることで、新たな武器と景色を手に入れることも可能だ。「技術だったり、メンタルだったり、何かで成長していかないと(プロサッカー選手を)続けられない。うまくならないと。風間さんに出会って、また技術を1から見直すという意味で成長できる感覚はある。自分を高めることに集中していければ」と、自身の成長に期待を寄せる。

プロ生活は24年目で、南葛SCで3年目のシーズンを迎える。Jクラブでは練習も試合も天然芝が当たり前だが、地域リーグではほぼ、人工芝。それでも大きな負傷もなく、22年は10試合、23年は14試合に出場した。「1年目は大変でしたが、今は人工芝に完全慣れました。体っておもしろい。動き方も自然と変えるんです」。環境への適応の速さも、長いプロ生活を支えている。

ジュビロ磐田在籍時の19年、腰椎椎間板ヘルニアの大手術を受けたが、不死鳥のごとくよみがえり、41歳になる今季も現役を続ける。「サッカーしかないというのもある。サッカーをプレーするしか、今のところ考えられない。サッカー好きで楽しいし、生きていく上でサッカーをすることしか能がないので(笑い)」。貪欲に技術を見直し、どんな引き出しを増やしていくのか。今季の今野の進化に目が離せない。【岩田千代巳】