帝京安積(福島3位)が聖和学園(宮城1位)を2-0で破り、4強入り。27日のノースアジア大明桜(秋田)に続く「1位校」を撃破し、過去最高の“2勝″をマークした。前半13分、右FKをDF平野瑛大(2年)が沈めて先制。後半27分、途中出場のFW宗形享(2年)が左足で貴重な追加点を挙げ、初戦「7得点」の相手をGK村上斗粋(2年)を中心に完封した。
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「ばくちのような起用」も、たった3分で存在感を見せた。序盤からハードワークを貫き、主導権を握った帝京安積だったが、疲労が見え始めた後半、先発のFW鈴木友梧(2年)に代えて宗形を投入。「『どうなるかな…』と試すつもりの起用だった」と小田晃監督(40)。それでも宗形は「後半の起用は得点が求められている。2点目を決めてチームに安心を与えたかった」と意気盛んにピッチへと立った。そのわずか3分後、宗形の左足が貴重な追加点をもたらし、思いは現実に。チームの歴史を塗り替える東北大会“2勝目″に貢献した。「『歴史を変えよう』と、全員が同じ気持ちだったのでうれしいが、ここで満足せずに気を引き締めて次戦に臨みたい」と意気込んだ。
宗形はこれまでセカンドチームでプレー。昨年末の練習中に右足首を負傷し、復帰までの約2週間は上半身や体幹トレーニングに励んだ。「焦りはなかった」と“今だからこそできること″に力を入れ、ピッチで戦える基盤を作った。その結果、キープ力が上がり、フィジカル面で成長。小田監督は「(宗形は)身体能力が高く、前線で起点になる選手。自己表現が良くなっていけばスタメンで起用していきたい」とうなずいた。
2戦連続で「1位校」を破り、次は全国高校選手権岩手代表の遠野(岩手1位)との準決勝に臨む。「下克上」を果たし、一気に優勝へと駆け上がる。【木村有優】



