WEリーグ、アルビレックス新潟レディースFW道上彩花(29)が復帰後、初ゴールを狙う。右ハムストリングの肉離れから戻り、3月30日のアウェーノジマステラ相模原戦で12試合ぶりにスタメン復帰を果たした点取り屋は12日、ホーム大宮アルディージャVENTUS戦(14日)に備えて、聖籠町で調整を進めた。

試合中や練習中に着用する「ヘッドギア」がトレードマークになった。昨季の23年3月21日、アウェーサンフレッチェ広島レジーナ戦で自身2度目の脳振とうに見舞われた。それ以降、頭部を守る「ヘッドギア」を着用するようになった。

“相棒”と化したのは広島戦から2試合を挟んだ、同年4月22日のホームジェフ千葉レディース戦(2-2)だった。脳振とうの特例措置でこの日が復帰戦となった道上は、頭で2ゴールを奪った。「本当は外したかったんですけど…。その復帰戦で頭で2点取るっていう意味の分からないことをしちゃって(笑い)」。外すに外せなくなった。

愛着の湧いたヘッドギアも「洗濯とかしてたら、結構はがれてきちゃうんですよ」とすでに5代目を迎え入れた。「そろそろ替え時」と言う。「もう引退まで一緒に突っ走りたいなと思います。これも何かの縁だと思うので」。“相棒”とともに、復活ののろしを上げる。【大島享也】