北海道コンサドーレ札幌は13日にアウェー新潟戦(デンカS)に臨む。12日は札幌・宮の沢で前日練習を行った。前節6日G大阪戦では1-0で今季初勝利を挙げた。新潟とはJ1で過去8度対戦し、2分け6敗で未勝利の相手だが、最下位脱出をかけて初連勝を目指す。

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札幌が連勝へ突き進む。前日練習ではミニゲームは行わず、パス練習とセットプレーの確認で終えた。開幕から7戦目でやっと白星を手にしたG大阪戦から1週間。順位は最下位のままで、ペトロビッチ監督(66)は「1勝したからと言っても、まだまだやるべきことはたくさんある。また勝ち点3を取りに行く」と気を引き締める。

“難敵”新潟からJ1初勝利を狙う。クラブとしてはJ2時代の03年5月31日ホーム戦(2-0)を最後に10試合連続未勝利(3分け7敗)。J1での対戦は全8戦で勝ちなし(2分け6敗)で、相性は良くない。ペトロビッチ監督体制では昨季が初対戦で、1分け1敗だった。「パスサッカーが非常に魅力的。攻守における切り替えも非常に早く、洗練されたチーム」と警戒した。

この日の練習では、膝の大ケガでリハビリ中のMF深井とGK高木をのぞくトップチーム28選手がピッチに集まった。選手起用の幅が広がり、指揮官は「いい状態の選手を使っていきたい」。控えの戦力も上がりそうだ。

今季主将に就任したMF荒野は、開幕から勝てなかったプレッシャーから解放されたことで、ここから反撃に出る。下部組織時代からの1学年後輩で「ゴメス」と呼んでかわいがる元札幌の新潟DF堀米との主将対決を「負けないようにしたい」と楽しみにしていたが、相手の負傷により、お預けとなる見込み。「まだ順位は変わっていない。ここからしっかり1つになって連勝を重ねていけたら、また違った景色も見えると思うので。頑張りたい」と意気込んでいた。【保坂果那】