セレッソ大阪の元日本代表MF田中駿汰(27)が、守備の立て直しを誓った。チームは現在4連敗中で4戦合計13失点。18日の時点で12位まで後退し、降格圏18位のジュビロ磐田とは、残り9試合で勝ち点7差。数字上は残留争いに巻き込まれた。
17日の練習後、背番号10は冷静に語り始めた。
「あっという間に下と縮まった感じ。これは、自分たちが思い描いていた結果ではない。今の状況は悔しい。みんな危機感はある」
北海道コンサドーレ札幌から完全移籍した今季、開幕から全29試合に先発。従来のDFではなく、人生初の背番号10を付けてアンカーやボランチで出場。2得点が示すように、当初は攻撃参加も見せていたが、今は守備に追われている。
「フォーメーションや誰が出るとか問題ではない、と自分は思う。出たポジション、出た選手が目の前の相手に負けない。そこで負けなければ、試合のトータルも負けない。そこの部分が今、やれていない。この前の試合もフォーメーションを変えてやったが、その大前提の部分、個人の部分も、しっかりやらないと勝てない」
前節ヴィッセル神戸戦は基本の4バックではなく、3バックで臨むも開始11分で2失点。連続未勝利は8試合となった。
縦パスを通すなど得点に絡む仕事よりは、田中は守備を安定させることが優先だという。ボール保持にこだわり、ミスから失点というパターンもなくしたい。そこで、さらなる我慢の守備の必要性を訴える。
「得点できなくても、守備で我慢すれば、絶対に押し返せる。ビルドアップがうまくいかない場面は、どのチームでもある。つながらなくてもOK。(ロングパスで)背後を狙って大丈夫、というポジティブな雰囲気が、もっと必要かなと思う」
下位チームが混戦状態にあり、連勝と連敗で状況は大きく変わる。これまでJリーグの順位表を気にしなかった田中でさえ、下の足音が気になっている。
「こういう状況なので、まず1勝ですね。勝ち点3をどうにかして取らないとダメなんで。その先というよりは、目の前のこと」
次節22日は勝ち点6差の17位湘南ベルマーレ戦。敵地での一戦に「簡単ではない。責任を持ってやるだけ。勝ち点3を取るために、全力を注がないといけない」。理屈や理想を捨て、6月30日名古屋グランパス戦以来、約2カ月半ぶりの勝利を目指す。【横田和幸】



