ヴィッセル神戸がホーム初戦で前回大会で8強の山東泰山(中国)を下し、今大会初勝利を飾った。
この試合の終了間際に、両軍ベンチメンバーも含めてもみ合いになる騒動が起こった。
神戸が2-1でリードの後半アディショナルタイム、FWジェアン・パトリッキ(27)が左サイドのコーナー付近でキープしようとしたところ、山東の中国代表DFガオ・ジュンイー(29)が後方からスライディングタックル。このラフプレーをきっかけに両チームの選手、スタッフがもみ合いになる大騒動に発展した。
FW大迫勇也(34)は「あれはレフェリーがコントロールしてくれないと。誰がどう見ても退場だし、相手の外国人選手たちも『絶対レッドカードだ』って言ってたぐらいのプレー。けががなくて良かった」と審判団の対応に疑問を呈した。
騒動の中で、主審は山東のチェ・ガンヒ監督(65)らにレッドカードが提示され、その判定に納得できない山東は抗議を継続。山東ベンチは観客席からの声にも反応して、フェンスを乗り越えてスタンドに入り込む動きも見せるほど、興奮した様子だった。
それでも神戸陣営は、ファウルの場面ではチームメートへのラフプレーに抗議の姿勢を見せたものの、その後は冷静に対応した。
FW宮代大聖(24)は「僕は遠目から見ていて関わらないようにしていた。常に冷静にっていうのは試合前から監督に言われていたし、そういうことがあっても退場者が出ることはなかった。クレバーな対応だった」と振り返り、吉田孝行監督(47)は「明らかに後方からのタックルで危険だった。自分たちの選手がファウルされて、なんで相手チームのスタッフが(ピッチに)入ってくる状況になったのかはわからない」と首をかしげた。
神戸は重要と位置付けた第2戦で力強く勝ち点3を手にしたが、その試合は非常に後味の悪いものとなった。【永田淳】



