サッカー元日本代表MFで、関東リーグ1部の南葛SCに所属する稲本潤一(45)が4日、現役引退を発表した。日本が初めてベスト16入りした2002年FIFAワールドカップ(W杯)日韓大会で2ゴールと活躍。06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会にも出場した。日本代表として国際Aマッチ82試合出場5得点を記録した。

日本サッカー界をけん引してきた79~80年生まれの「黄金世代」の一人。MF小野伸二、FW高原直泰ら逸材がそろい、10代からJリーグで活躍した。トルシエ監督が指揮した99年ワールドユース(現U-20W杯)ナイジェリア大会で準優勝し、日本サッカー史上初めてFIFA主催の世界大会で決勝に進んだ。

その後の00年シドニー五輪で8強入りし、この世代が主力になった02年W杯日韓大会では初めて決勝トーナメント進出。海外にも活躍の場を広げ、日本サッカーの躍進を導いてきた。

99年ワールドユースのメンバーで、MF小野伸二、MF遠藤保仁らが昨季限りで現役を引退。Jリーグでプレーする「黄金世代」はいなくなった。今季も現役選手としてプレーしたのは稲本とFW永井雄一郎の2人だけだった。永井氏は埼玉県社会人リーグのチームの選手兼監督を務めていたが、今季限りでチームを離れることが発表されている。

この世代が光り輝いていたがゆえ、続く04年アテネ五輪を目指した世代は「谷間の世代」と言われた。ただ、反骨心からか、FW大久保嘉人、MF松井大輔、MF阿部勇樹らが急成長し、10年W杯南アフリカ大会で活躍。日本は黄金世代から世代交代を進めながら実力を高めている。

 

<99年FIFAワールドユース選手権ナイジェリア大会準優勝メンバー>所属は当時、出場記録は国際Aマッチ

1 GK 榎本 達也(横浜)

2 DF 手島 和希(京都)0試合0得点

3 DF 辻本 茂輝(京都)

4 DF 石川 竜也(筑波大)

5 DF 加地  亮(C大阪)64試合2得点

6 MF 稲本 潤一(G大阪)82試合5得点

7 MF 酒井 友之(市原)1試合0得点

8 MF 小笠原満男(鹿島)55試合7得点

9 FW 高原 直泰(磐田)57試合23得点

10 MF 本山 雅志(鹿島)28試合0得点

11 MF 遠藤 保仁(京都)152試合15得点

12 MF 中田 浩二(鹿島)57試合2得点

13 MF 小野 伸二(浦和)56試合6得点

14 FW 永井雄一郎(カールスルーエ)4試合1得点

15 FW 高田 保則(平塚)

16 FW 播戸 竜二(G大阪)7試合2得点

17 DF 氏家 英行(大宮)

18 GK 南  雄太(柏)0試合0得点

※ GK 曽ケ端 準(鹿島)4試合0得点

※はバックアップメンバー(予備登録)

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