天皇杯初出場の東洋大(アマチュアシード)がJ1勢を連破した。相手ホームに乗り込んで2-1で倒した。大学勢がJ1相手に2連勝するのは史上初となった。
0-0で対等に渡り合った前半のアディショナルタイム2分、FW村上力己が左クロスから右足で先制。柏レイソルへの加入が内定している主将DF山之内佑成からのラストパスを押し込んだ。
後半開始早々の4分に追いつかれたものの、わずか8分後に勝ち越す。後半12分、背番号10のMF湯之前匡央が新潟DF森のバックパスをかっさらって、GKを冷静にかわして、左足で決めた。強い。昨季インカレ王者が、初出場で本物の実力を示している。堂々の16強入り=4回戦進出だ。
村上「(最後、相手のポスト直撃シュートがあり)めっちゃハラハラしたすけど、運が味方してくれた。前半最後に、ヤマ(山之内)の素晴らしいクロスが来たので、押し込むだけでした。(居残りで)練習している形の通りでした。次も、また新しい歴史をつくれるように頑張りたい」
2回戦でもジャイアントキリングを起こしていた。6月11日の2回戦でJ1の柏レイソルに勝利。当時4位で現在は首位に立つ、格上の中でもトップのクラブを相手に、延長戦の末に2-0で勝っていた。
大学生チームがJ1に勝ったのは前回大会の2回戦で、筑波大が当時J1首位のFC町田ゼルビアに、PK戦の末に勝利して以来10度目だった。それにとどまらず、東洋大が自ら2戦連続11度目を達成した。
▼決勝点の湯乃前「(バックパスは)狙っていたわけではなかったけど、運が味方してくれた。荒井(涼)選手がすらしてくれて、強く出ようと思っていたので良かった。自分たちのチームは走って闘えているので、強みかなと。また次もみんなと勝利したい」
▼井上卓也監督「素晴らしく、よく戦ってくれました。相手にボールを持たれる時間、ある程度あると話していた中、前半の最後に、いい形が出たと思います。こうやってJ1のクラブと、お客さんがいるスタジアムで戦うと、彼らから引き出されてるものを感じます。ただ、自分たちから出せるようにしていこう、という話をしていたので、よくやってくれました」
他会場では、J1広島が東アジアE-1選手権の日本代表帰り、MF中村草太が後半から出場して得点するなどJ2藤枝を5―2で退けた。鹿島や町田などJ1勢も勝ち上がった。4回戦は8月6日に行われる。



