東京Vがホームで横浜との「クラシコ」を1-0と制した。後半17分にDF谷口栄斗(ひろと、25)がクロスボールを頭で押し込み、決勝点を挙げた。6月29日の川崎F戦以来、3試合ぶりの白星となり、暫定ながら12位へと浮上した。

守るだけでなく自ら今季初ゴールを奪った。FKを起点にMF斎藤が右から送ったクロスボールに飛び込んだ。マークする喜田を体ごとなぎ倒し“ボンバーヘッド”をさく裂させた。「ドキドキした。ちょっと出てたかな」。オフサイドの疑いでVARチェックは2分に及ぶもゴールが認められた。「チーム全員の気持ちがこもった勝利。チームに大きな意味を持つクリーンシートです」。得点以上に無失点勝利を喜んだ。

昨季6位と躍進を支えた主力が今夏、次々と移籍した。千田、翁長、木村、そして日本代表DF綱島もベルギー1部アントワープへ。谷口は意を決した。「リーグ中断期間、僕がこのチームを救うんだという思いが強くなった」。練習から声を張り上げ、周囲に厳しい言葉も投げかけた。

誰かがいなくなっても、ほかの誰かが目の色を変えて戦う。城福監督は「外から見たら一見ネガティブな現象もむしろエネルギーに変え、変化のトリガーにしている」。それがヴェルディのポリシーだ。「僕もポジティブに捉えてより自覚というか、気持ちが芽生えた期間だった。それがゴールと無失点でつながったのは良かった」。よく言うピンチをチャンスに-。ニューリーダー谷口が体現してみせた。【佐藤隆志】

【J1】東京V-横浜、横浜FC-浦和、川崎F-福岡/スコア速報