不振にあえいだ横浜が、降格を免れた。3位京都に敵地で3-0快勝。勝ち点40として17位から16位に浮上し、年間では初の最下位転落や監督更迭2度、身売り騒動もあった激動の1年を耐え抜いた。同32の横浜FCが2試合を残してJ1残留圏に届かない18位以下が確定。敗れた京都は優勝が消滅し、可能性は鹿島と柏に絞られた。G大阪と1-1で引き分けた神戸の3連覇もなくなった。広島は浦和に3-0で5位、東京は町田に1-0で勝った。

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横浜が、地位にしがみついた。「歴史を死にものぐるいで守ることが必要だった」。主将の言葉が全てを物語る。3得点、今季初の3連勝で残留を決める笛が鳴った瞬間、MF喜田はしゃがみ込んだ。就任後2度の優勝経験時と異なる、感無量の表情。1993年のJリーグ元年から居続ける「オリジナル10」が、鹿島と2クラブだけJ2降格がないステータスを保った。

泥沼に浸ったシーズンだった。序盤にクラブワースト7連敗を喫して最下位に沈み、元得点王FWのAロペスは監督批判でボイコット。名門初の、年間2度の指揮官交代もあった。夏の移籍期間にブラジル人トリオを放出し、攻撃的な戦術からシンプルに蹴って球際で闘う現実路線へ。誇りを結果に替えることにした。

この日も前半35分、左FKにFW谷村が頭で合わせて先制。GK朴を中心に無失点で粘り、攻守に最後まで集中力を切らさず、後半に2得点した。成績が上向き始めた9月末には、親会社の日産自動車が経営不振に陥ったことによる身売り騒動が表面化。ピッチ内外で揺れた。まさに激動の1年。最下位から生還した大島監督は、クラブ初の不名誉を回避し「チーム全体で成し遂げた。ホッとしている」と神妙に締めた。

ただ、負のスパイラルは断ち切れていない。日産が「筆頭株主であり続ける」と否定し、狂騒は1週間で沈静化した一方、近年の栄光を伴走した英CFGとの関係は解消した。10月末には強化責任者の西野SDとの別れも決断。序盤は裏目も、夏の谷村やMFクルークスの補強は当たっただけに、迷走は続く。残留も、つかの間の微笑だ。今もまだ課題の山しか見えない。

【J1】横浜3発快勝で残留決定!京都、神戸はV消滅……横浜FCが降格決定/スコア詳細