東京ヴェルディが首位の鹿島アントラーズにほとんど決定機を与えず、2-1で勝利を収めた。
序盤から高い強度の攻守で鹿島相手に主導権を握るなど、これまでコテンパンにされてきた王者を相手に、スコア以上の完勝だった。
試合終了のホイッスルが鳴ると、城福浩監督(65)は歓喜のエビ反りガッツポーズを披露した。
そして会見では試合をこう総括した。
「我々が前線からいい守備をして、ペースを握って、いい入りができたっていう安心感がおそらく(前半の)7、8分過ぎからあって、ちょっと緩んだんですね。ちょっと腰が引けてその隙を突かれました。なので、前半の真ん中ぐらいのあたりっていうのは、我々は入りで安心してしまったような、ちょっとつたなさがあったなと。ただ途中からもう一度前線からプレスに行く、最終ラインがラインを上げる、いい守備から入るということを確認し合った中で、しっかり逆転できたことは非常にポジティブかなと思います」
前半19分に先制点を許したが、前半34分にFW熊取谷一星が30メートルの距離から芸術的ループシュートを決めて同点とすると、同40分にMF吉田泰授がダイビングヘッドで勝ち越し点を奪った。
「後半もそこは継続しようというふうにみんなで確認しながらやったので、少し安定したゲームができたというふうに思います。ただ、相手が1人退場して、むしろちょっと難しくなったかなというふうに思っていたので、特にロングスローとかコーナーキックであるとか、セットプレーっていうのは人数は関係ないので、そこでも最後までよく集中をして相手に決定機を作らせなかったっていう意味では、今日は守備の集中力は、選手を褒めてあげたいなと思います」
後半は組織だった守備でボールを回収。思うように攻撃できない鹿島は後半25分にMF三竿健斗が2枚目のイエローカードで退場となった。リベンジの思いを強くしていた東京Vの準備が、随所に表現された試合だった。
そしてこう付け加えた。
「10人になった時にダメ押しができるようなチームになるっていうのは、言うはやすしで、そんなに簡単ではないので、我々は成長しながら、痛い目に遭いながら、ここは全員で前に進んでいきたいなと思います」
三歩進んで二歩下がる-。反骨の指揮官JKFに率いられ、ヴェルディは自分たちが描く成長曲線をたどっている。【佐藤隆志】



