日本協会設立の中高一貫のエリート育成学校「JFAアカデミー福島」の1期生の卒校式が2日、都内で行われた。INAC神戸に入団したMF田中陽子(18)ら女子生徒8人と男子13人が卒業。昨年の震災による福島第1原発事故の影響で拠点だったJヴィレッジ(広野町、楢葉町)が避難勧告地域となり、直後から静岡・御殿場高原時之栖に拠点を移して活動を続けてきた。苦難を乗り越えての旅立ちに、生徒たちは涙を流した。

 U-20日本代表MF川島はるな(18)は進路は未定だが、海外クラブでの挑戦を目指す。「サッカーを続けることが福島の方々への恩返しになる。いつかまた、Jヴィレッジでサッカーがしたい」。アルガルベ杯に出場している日本代表FW京川(INAC神戸)とは親交があり「刺激は受けます。負けたくないという気持ちが強い」と話していた。【由本裕貴】