<天皇杯:横浜2-0広島>◇決勝◇1日◇国立

 広島が前身東洋工業時代以来、44大会ぶり通算4度目の優勝を逃した。これで天皇杯決勝は8連敗、うちJ開幕後はすべて無得点での5連敗。前半に2失点し、最後まで横浜の守りを崩すことができなかった。ゼロックス・スーパー杯、J1に続くシーズン3冠はならなかった。FW佐藤寿人(31)は「すごく悔いが残る。負の記録を断ち切りたかったけど、横浜は強かった」と完敗を認めた。

 準決勝は90分で決着をつけた横浜とは違い、120分を戦っていた。佐藤は「横浜は(先発11人の平均年齢が、広島の28・3歳を上回る30・1歳の)オヤジ軍団なので、そこに差は出ないと思っていた。でも先制点が大きかった」という。また、浦和への移籍が決定的な日本代表GK西川周作(27)は「とりあえずひと休みしたい」と明言は避けた。広島は来季へ向けて、仙台の元日本代表GK林の獲得が決定的だ。