近い将来、16歳の選手がブンデスリーガでプレーする光景は、そう珍しいものではなくなるかもしれない。

17歳未満でプロデビューを果たしたヌリ・シャヒン(16歳335日)やヤン・ビセク(16歳362日)といった例外はあるものの、現在のリーグ規定では、試合に起用できる選手の年齢は、原則的に17歳以上。しかし大衆紙「ビルト」や一般紙「ベルト」など複数のドイツメディアによれば、来シーズンから16歳以上の選手をプロの試合に出場させることが可能になりそうだという。

この「年齢制限引き下げ」については、3月下旬に開かれるドイツ・サッカーリーグ(DFL)総会で話し合われる予定だ。「16歳の選手を起用できるように、我々もできるだけ早く決定したい。欧州の他のトップリーグでは、もう当たり前だからね。今日では、16歳という年齢で信じられないほどのフィジカル能力を持った選手もいる。これまでの制限は、もう(今の時代に)そぐわない」と、DFLのレティッヒCEOは専門誌「フォーカス」に対して語っている。

ボルシアMGのマックス・エバールSDは「我々には義務と責任がある。このテーマについて話す場合、20歳の選手を扱う以上にセンシティブでなければならない」と前置きしつつも、「時代は変わった。今の16歳は、昔の16歳とは違う。若くても1部リーグでプレー可能なレベルにあれば、起用しない理由はない。他の国だってそうだろう」と話した。

また、フランクフルト所属時に17歳117日でプロデビューを果たし、現在は原口元気と同じハノーバーでプレーするマルク・ステンデラも、年齢制限引き下げに肯定的な考えを持っている。同選手は独メディア「ヘッセンシャウ」に対して「17歳でプロの試合に出たが、他の(同年代の)選手よりも、非常に早い段階でたくさん学ぶことができたし、私のキャリアをとても助けてくれた。個人的には(16歳に下げることは)悪いことだとは思わない。もし16歳という年齢でブンデスリーガのレベルにあるのならば、チャンスを得たほうがいい。年齢は関係ないよ」とコメントしたという。