ハンブルガーSVのDF酒井高徳(26)は、ブレーメン戦にボランチでフル出場した。好プレーを見せたが、勝利には結びつかなかった。

 酒井は中盤で味方選手との距離を調整しながら、スペースを埋めながらプレーした。前半16分には、FWグレゴリッチからのパスを中盤でスピードに乗ったダッシュから好トラップで運び、左サイドを抜け出したMFコスティッチにスルーパスを通したが、GKがファインセーブ。守備でもただボールをカットするだけではなく、ダイレクトで味方に出すなど効果的なプレーを見せた。

 ただ後半に入ると押し込まれる展開となり、相手に走らされる頻度が増えてしまった。それでもボールを受けるとうまくコントロールし、両サイドにパスをさばくなど何とかゲームを作ろうとした。

 試合は前半6分にFWグレゴリッチの得点で先制したハンブルガーSVだったが、前半41分と後半30分に失点しての逆転負け。チームは残り5試合で、勝ち点33の14位と降格ゾーン(17位)のインゴルシュタットとは勝ち点5差と安心できない状況にある。

 酒井は「自分たちが悪かったというのが分かっていたんで、負けるべくして負けてしまった試合かなという風に。立ち上がりいい感じで入ってね、いい試合できたのに、そこで少し緩くなってきたり、プレッシャーがかけられなくなった」と試合を振り返り、「今日みたいな試合を繰り返してはいけない」と自らに言い聞かせるように話した。

(中野吉之伴通信員)