ブラジル代表MFパウリーニョ(28)が、フィリピンのオンラインギャンブル会社「Letou」の宣伝を目的に、日本のセクシー女優葵つかさと写真を撮った件について、所属の中国スーパーリーグ・広州恒大は17日までに、公式サイトでパウリーニョとの契約を解除する考えがないことを明らかにした。

 同クラブの公式サイトは「最近、当クラブ所属のパウリーニョに関して、複数のメディアが移籍を報じていますが、パウリーニョから正式に移籍の提案を受けてはいません。パウリーニョとは、17年1月に契約延長をしており、クラブの長期計画に入っている選手です」と発表した。

 英紙インディペンデントの電子版は13日に今回の件を報じ、中国ではポルノとギャンブルは違法で、パウリーニョが中国を追放される可能性があると報じた。その場合、ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンのアンチェロッティ監督が関心を示しており、獲得に乗り出す可能性があるなどと報じており、広州恒大の発表は、その報道をけん制したものとみられる。

 また中国サッカー協会も公式サイトで、広州恒大がパウリーニョに対し今後、このようなことを起こさないよう厳重注意したことを明らかにし、ポルノやギャンブルに関わるのは違法だと、あらためて発表した。同サイトは「プロ選手は若者や公共の人々の模範でなければいけないし、健全なサッカーの環境を確立するためにも、自分を律し、イメージを大切にする必要がある」と強調した。

 パウリーニョは12日に等々力競技場で行われた、アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ・川崎フロンターレ戦にもフル出場するなど、広州恒大の中心選手だ。それだけに、クラブも中国サッカー協会も、事態の沈静化を図ろうとしているとみられる。