日本代表MF堂安律、DF板倉滉が所属するフローニンゲンは、開幕戦でアウェーでエメンを下した。東京オリンピック(五輪)世代でもある2人はそろって先発し、勝利に貢献した。

堂安はトップ下で今季開幕の笛を聞くと、その後は後半開始から右サイドバック、終盤には再びトップ下とポジションを変えながらプレー。後半17分、23分と続けて得点機を迎えたが、決められなかった。また31分には右クロスに対してフリーで頭で合わせるも、これもゴールをとらえられなかった。

鋭いドリブルでイエローカードをもらうなど存在感を見せたが「やっぱりゴールに絡まないと。次こそはとりたい」と満足の表情はなかった。

昨季途中から加入した板倉も、いきなりセンターバックとして先発を勝ち取る好スタート。後半43分の決勝点は板倉が果敢に前に出てインターセプトしたことがきっかけ。左サイドを攻め上がり、中央へ送ったパスがMFルンドクビストへつながり、スルーパスを受けたMFフルスティッチが決めた。

加入直後のシーズン後半戦は出場機会を得られずに終わっていた。試合後は「ここでやらないと次はないという気持ちでした」と心境を明かした。南米選手権(ブラジル)に出場するなど経験を重ね、迎えた今季。「集中力を切らさず、一喜一憂せずにやりたい」と気持ちを引き締めた。

9月には22年ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた2次予選が控えている。堂安は「選ばれたら、しっかり日本代表のために戦いたい」とした。