昨年12月のクラブW杯も制した欧州王者のリバプールに加入したFW南野拓実(24)が5日(日本時間6日)、FA杯3回戦のエバートン戦(ホーム)で新天地デビューをスタメンで飾った。

リバプールが無類の強さを誇る「聖地」のホーム、アンフィールドのピッチに日本代表のエースが背番号18のユニホームで立った。

南野は後半途中に退き、無得点だった。チームは1-0で勝利した。

昨年12月19日にザルツブルクから725万ポンド(約10億7000万円)とされる、リバプールにしてみれば“超お買い得”の移籍金での加入が発表された。

大みそかにチームに合流し練習に初参加。年が明け、2日のリーグ、シェフィールドU戦は規定により出場できずスタジアム観戦だった。サポーターが待ち望んだデビューは、同じリバプールを本拠地に置く同士の対戦「マージーサイド・ダービー」という注目の舞台だった。

名将クロップ監督は、加入が決まると「彼のクオリティーを大声で説明する必要はない」とほれ込んでいる。愛される南野は「プレミアリーグでプレーするのは自分にとって1つの目標」と話していた。カップ戦ではあるが、世界最強クラブの一員として堂々と新天地での1歩を踏みだした。