MF堂安律が所属するPSVはホームでウィレム2に3-0で勝利した。冬のリーグ戦中断期間以降、4戦連続ベンチスタートの堂安は後半45分から出場したが無得点だった。堂安の主な一問一答は以下の通り。

-ここ最近のクラブでの活動について

堂安 久々の感覚というか、ガンバU-23でプレーしていた時の感覚に近い感じはあります。17歳、高校2年でトップチームに上がらせてもらって、その後、チームに絡めずU-23の方でトレーニングをした記憶もありますし。あまりみんな知らないと思いますけど、トップチームが20何人で練習していた時に、3、4人でリフティングしかしない練習もしていたので。そういう感覚には近いです。

-今のPSVでの練習も同様の状況なのか

堂安 もちろん、紅白戦を含めてやってますけど、今もチームに対してのプレッシャーがすごいので。監督、スタッフ含めてスタメン組しかケアできていない状況ではあります。それは十分理解していますし。

-壁に当たっている感覚か

堂安 これが壁というのかわからないですけど、逆にこれを乗り越えて、試合に出て、活躍したときの自分が楽しみですし。これを乗り越えれば、また次のビッグクラブに行ったときの乗り越え方からまた身につくと思うので。特にネガティブになってはいないし、もちろん毎週スタメン発表されて、そのへんの壁を壊したいほどイライラしますけど、やり続けるしないです。こういう状況を作り出したのは自分だと思ってやっているので、そういう気持ちでやってます。

-G大阪U-23の時はどう乗り越えた?

堂安 あの時は変な話、サッカーに全てを注いでなくても、勝手に乗り越えていたのはありましたけど、今はそうじゃないですし。新しいプロとして乗り越えようとしています。こういう時にこそ、人間の本質が現れると思うので。踏ん張って、根強くやっている状況ではあります。

-フローニンゲン時代を含め、こういう状況には慣れている?

堂安 慣れも何も、今できないとは思っていないので。練習していても、試合に出られてない理由も分からないですし。いつか、俺がスタメンになるんだと思って練習しています。トレーニング中に自分が劣っていると自分は思ってないですし。自分へのイライラはありますけど、そういうことと戦いながらやってます。僕はここから1年後、2年後、6年後を見ているので、目の前の試合には出たいです。常に上を見て、トレーニングを積んでやっています。

-ゲンクの伊東など、代表で同ポジションを争う選手たちの活躍に焦りは感じるか

堂安 これは多分、選手全員が思っていると思いますけど、彼らが活躍したから焦るとかは全くなくて。常に競争を受け入れている状況ですし、それは多分僕だけじゃなく、本当に厳しい世界、トップレベルでやっている選手はそうだと思います。