スペイン1部レアル・マドリードから、今季はマジョルカに期限付き移籍した日本代表MF久保建英(19)の来季の新天地候補に、同1部オサスナが急浮上した。29日、スペイン大手紙アスが伝えた。スペイン1年目は、マジョルカで主力として評価を上げた。来季もレアルからの期限付き移籍が確実視される中、新天地を巡り、多くのクラブの名前が挙がり、報道は過熱の一方。そんな中、オサスナが次なるステップアップ先として有力候補となった。

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久保の獲得競争の先頭に、オサスナの名前が挙がった。アス紙によれば、所属元であるRマドリードと久保の代理人が28日に話し合いの場を持ち、来季のレンタル先として最有力候補となったという。スペイン1部でプレーを続けることができ、かつ安定して試合に出場できる見通しが立つことが魅力となっている。

オサスナは昨季プレーしたマジョルカと同じ昇格組だったが、リーグ10位と好成績で終えている。一方のマジョルカは19位で降格が決まった。同紙は「久保の優先順位はスペインでプレーを継続すること。そしてそれをベースに久保とRマドリードの希望は欧州カップ戦デビューを飾ること。しかしそれ以上に久保が望むのは、全ての試合に出場することで、次のステップとして年間40試合に出場できること」などと伝えている。

また、アス紙によれば、オサスナが来季、Rマドリードの公式サプライヤーであるアディダス社と新たに契約を結んだことも、今回の移籍話に影響を与えているとしている。オサスナは来季100周年を迎え、完成する新スタジアムで、注目の存在になれることなどもふまえ、獲得に向けて本腰を入れているという。

レアルは今季、3季ぶり37度目のリーグ制覇を果たした。十分な戦力を抱えており、久保にとって重要となる3つの外国人枠は来季も久保以外で埋まる見込み。19歳にとっては試合に出続けて着実にレベルアップすることが最優先であり、オサスナなら、最適な場ともいえる。

マジョルカで、1年目から4ゴール4アシストを記録したMFの評価は急上昇中。移籍専門サイト「トランスファー・マーケット」による最新の市場価値は3000万ユーロ(約36億円)で、加入時の200万ユーロ(約2億4000万円)から15倍に跳ね上がった。すでに複数クラブが獲得に名乗りをあげているとされ、獲得競争は激化の一方だ。

◆オサスナ 1920年設立。牛追い祭りや、文豪ヘミングウェーの長編小説「日はまた昇る」の舞台としても有名な北の都市、パンプローナが本拠地。ここ10年は1部と2部を行ったり来たりしている。今季は勝ち点52(13勝13分け12敗)と健闘し昇格組ながら、10位に食い込んだ。スペイン人のアラサテ監督が指揮。本拠地はエスタディオ・エル・サダール。