15年に起こったフランス代表MFバルブエナに対する恐喝事件について、犯人と共犯の可能性が指摘されている同代表FWカリム・ベンゼマ(33=レアル・マドリード)に有罪が言い渡された。スペイン各紙が24日に伝えた。

事件は、バルブエナが自身の性行為が撮影された映像を元に恐喝を受けたもの。ベンゼマが犯人グループと通じており、バルブエナに圧力をかけて金銭を引き出そうとしたとみられている。この事件のため、ベンゼマは15年11月から代表を外され、今夏の欧州選手権で5年半ぶりに復帰した。

ベンゼマは容疑を否認していたが、ベルサイユ裁判所は24日、執行猶予付きで懲役1年+罰金7万5000ユーロ(約975万円)の刑を科した。裁判所はベンゼマが自分の行為に対して犯罪性を認識していなかったと判断し、再犯しない限り収監はされないという。

この判決は最終的なものではないが、執行猶予がついたことでRマドリードやフランス代表での今後のキャリアには影響は及ぼさないもようだ。ベンゼマは今季ここまで、スペインリーグ12試合で10得点7アシストを記録。両部門でランキングトップに立っている。(高橋智行通信員)