28日にリバプールと欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝を戦うレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)が24日、記者会見に出席。獲得失敗に終わったパリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペについての質問を受けた。

すると同監督は「我々は自分たちのやるべきことを考える必要がある。私は自分のチームに所属していない選手について話すつもりはないし、今後も話さない。(他の人間が下した)全ての決断および全てのクラブを尊重している。自分たちの仕事に取り組まなければいけないし、決勝の準備をしっかりやる必要がある」と話した。

マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督が「欧州CLよりもプレミアリーグで勝つ方が難しい」と発言したことが話題となっているが、アンチェロッティ監督は「欧州CLでは失敗が許されない一方、リーグ戦では失敗を修正する時間がある。どちらも優勝するのは難しいと思うが、ふたつは異なる特徴を持つ大会だ」と反論した。

欧州CL決勝で戦うリバプールでは、エジプト代表FWサラーがリベンジを狙っている。17-18年シーズン決勝で、RマドリードのDFセルヒオラモス(現パリ・サンジェルマン)に倒されて負傷交代し、チームも1-3で敗れたからだ。アンチェロッティ監督は「それはモチベーションになり得る。Rマドリードは過去、リバプールにパリの決勝(80-81年シーズン)で負けているので、我々もサラーと同じモチベーションを保つことができる。我々は彼に敬意を払っているし、危険な選手だ。彼らにとっても我々にとってもリベンジになる可能性がある」と述べた。(高橋智行通信員)