サッカーの元ブラジル代表で母国をFIFAワールドカップ(W杯)で3度の優勝に導いた「王様」ペレさんが29日、サンパウロ市内の病院で亡くなった。82歳。同国最大のテレビ局グロボなどが報じた。死因は多臓器不全と発表された。

本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメント。「ペレ」は愛称として知られるが「ペレのニックネームは嫌いだ」と06年にドイツ紙ビルトのインタビューで告白したことがあった。

「本名はエドソン。昔、友達が私を怒らせようとして何度も言ってきたので殴ったら2日間の停学処分を受けたよ」と打ち明けている。

由来は、幼いころにプロサッカー選手だった父の同僚GKビレの名を発音できず「ペレ」と呼んだから、という説や、はだしで蹴っていたことからポルトガル語で「はだし」を意味する「ペレ」になった、など諸説ある。しかし、本人すら「定かではない」としていた。

 

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