レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(63)がクラシコ後、判定への不満を口にしていた。

Rマドリードは19日にアウェーで行われたスペインリーグ第26節でバルセロナと対戦した。開始直後にビニシウスのクロスがアラウホのオウンゴールを誘発し、先制点を手に入れるも、前後半の終盤に失点し、1-2の逆転負けを喫した。

この敗北により首位バルセロナとの勝ち点差が12に開き、リーグ2連覇の可能性がほぼ失われた中、アンチェロッティが試合後に記者会見に出席した。そのもようをスペイン紙マルカが伝えた。

その際、アンチェロッティ監督はリーグ優勝が絶望的になったかを問われ、「以前よりも不利になり、さらに厳しい状況になったが最終節まで戦い抜くつもりだ」と完全に諦めたわけではないものの、非常に困難であることを認めていた。

一方、イタリア人指揮官は後半36分にアセンシオのゴールがオフサイドで取り消されたことに対して大きな不満を持っており、「ワールドカップ(W杯)ではオフサイドが明確だったが、今日は疑問を持っている。あれがオフサイドだったかは分からないが、(W杯時の)セミオートマのオフサイドはかなり明確だったと思う」と勝敗を分ける可能性のあった判定に苦言を呈した。

またバルセロナとの勝ち点差が12に開いた理由について、「バルセロナの方が我々よりも安定していた」と語り、「我々は1月に入り大いに苦しんだ。W杯後にベストコンディションを取り戻すのに苦労したんだ。しかし今はもういい状態だし、シーズンをいい形で終えることができると思う」と選手たちが大きな疲労を抱えたまま、年明け後のタイトな日程に直面せざるを得なかったことで調子を崩したことを説明した。(高橋智行通信員)