杭州アジア大会に出場しているサッカー韓国代表が21日、タイに4-0で快勝し、2連勝で1次リーグE組1位突破を決めた。初戦のクウェート戦では9-0の圧勝だった。タイ戦の前に、欧州CLを戦ったパリ・サンジェルマンMF李康仁(イ・ガンイン=22)が合流し、ベストメンバーが集結した。
李康仁は試合に出場しなかったが、試合前にスタジアムで黄善洪(ファン・ソンホン)監督(55)に会って現状を報告し、スタンドで仲間の戦いを見守った。黄監督は「まだ李康仁の起用はいつからになるか言えない。コンディションをチェックしてから決める」と話した。
日本は今大会に大学生を8人も入れるなど、本来のベストメンバーではないが、韓国は海外組を含む、パリ五輪世代のベストメンバーをそろえた。
兵役義務がある韓国は五輪で銅メダル以上、アジア大会で金メダルを獲得すると、約2年間の兵役義務が免除される。過去に、トットナムMF孫興民(ソン・フンミン)やバイエルン・ミュンヘンDFキム・ミンジェらがアジア大会で優勝し、免除されている。
アジア大会は、国際サッカー連盟(FIFA)が指定するIMD(国際マッチデー)ではなく、代表招集の強制力はない。それでも韓国代表が、欧州のリーグに所属する選手が招集できるのは、兵役免除がかかっているため。クラブとしては、所属選手が兵役免除されることで今後、移籍金を高く設定することができるため、短期間の戦力損失よりはプラスになると判断しているようだ。