米運輸安全局(TSA)の幹部は25日、全米の空港の保安検査で混乱が続いていることを巡り、6月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会に影響を及ぼしかねないと警告した。国土安全保障省のつなぎ予算が失効して検査を担当するTSA職員が不足し、一部の空港では検査に数時間かかっている。米メディアが伝えた。
TSA幹部は下院国土安保委員会で証言し、昨年秋と今年2月以降の2回にわたって国土安保省が予算切れで閉鎖に陥ったことで、計1500人以上のTSA職員が離職したと明らかにした。W杯に伴い、米国で今夏に旅客が最大で1千万人増えると見込まれる中、態勢構築が難しく「深刻な状況だ」と訴えた。
給与の支払いが不安定になっていることで就職希望者が減少している上、新規採用者が保安検査場で勤務するには4~6カ月の訓練が必要で、W杯には間に合わないと指摘した。
トランプ政権はTSAを支援するため、各地の空港に移民・税関捜査局(ICE)捜査官を派遣しているが、保安検査は実施しておらず、根本的な問題解消にはつながっていない。
W杯は6月11日~7月19日に開催。米国では11都市が会場になっており、日本は1次リーグの2試合をテキサス州ダラスで戦う。

