失墜した威信を取り戻すことはできなかった。ドイツは4度目の頂点に立った14年大会以来の決勝トーナメントで格下のパラグアイを攻めあぐね、PK戦の末に敗退。主将のキミヒは「子どもの頃に憧れた、W杯で強いドイツとは違う。またしても(国民に)熱狂を生み出せなかった」とぼうぜんとした表情で話した。
敵陣で長くボールを保持しても、低い守備ラインで人数をかける相手に中央突破ができない。自然と両サイドからのクロス一辺倒となり、ナーゲルスマン監督は「ゴール前の存在感や迫力が足りなかった」と嘆いた。後半9分にハーバーツが頭で合わせて同点としたが、独創性に欠く攻めでは勝ち越しは遠かった。
1次リーグの第1、2戦で途中出場ながら得点していたウンダフを先発起用した采配も裏目に出た。膠着(こうちゃく)状態を打開できる切り札がおらず、避けたかったPK戦での決着。大団円となって喜ぶ相手を横目に、再建を託されていた監督は「力不足。われわれはトップクラスのチームではなかった」と失意に暮れた。


