◆18日の注目競技
男子200メートル予選 ◆出場日本人選手
高平慎士(富士通)藤光謙司(セーレン)斎藤仁志(筑大)
3大会連続出場となる高平にはファイナリストを目指してほしい。そのためには、予選2本は常に順位を意識し、次のラウンドを見すえた走りが必要です。日本選手権で出した20秒22の自己ベスト更新は準決勝、そして決勝で狙うというくらいの気持ちでもいいかもしれません。ただこれは(予選を)「流す」ということではありません。140メートルあたりまでに上位に並び、しっかり通過ラインのポジションをおさえるレースをするという意味です。1本1本が勝負であることは変わらないので、今までの経験を生かして出し惜しみのない走りをし、決勝のレーンに立つ姿を見せてほしいですね。
この大会は彼にとってもターニングポイントになると思います。今まではどうしても末続(慎吾)の影に隠れてしまうところがあった。しかし今回は間違いなく高平が主役です。男子短距離陣最年長ということもあり、リーダーとして練習を引っ張っていました。やっと自分の能力の高さと自分の意欲がかみ合う大会になるでしょう。そういう意味でも「決勝に絶対進む」という気持ちを常に切らさず頑張ってほしい。
藤光、斎藤はまず1次予選突破が目標です。藤光は「大器」として将来が期待されていましたが、ケガに泣かされ続けてきた選手でした。ついにつかんだ代表なので、今までの思いをぶつける思い切った走りをしてほしい。彼が独り立ちしたら間違いなく日本を背負う選手になります。斎藤は、銅メダルを獲得した北京五輪リレーメンバーの補欠でした。僕も経験があるので、1本も走ることができない悔しさはよく分かるんです。今回は1本でも多く走りたいという気持ちを持って、この世界陸上を第2のスタートとして輝いてもらいたい。(1次予選)同組となったボルトと競り合うような場面も期待したいですね。(TBS世界陸上短距離解説・伊東浩司)・高平慎士
1次予選8組・藤光謙司
1次予選3組・斎藤仁志
1次予選5組■TBS
18日の放送予定19:55~21:48
世界陸上舞台裏23:30~28:10
今日の見所、男子200メートル1次・2次予選、女子400メートル決勝、男子400メートルハードル決勝ほか